アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

ビュリダンのロバ

“隣の芝生は青い”という諺があるように、他人のモノや自分が選ばなかったモノは良く見えるものです。自分が選んだ道を少しでも良いものにしようとすることが重要なんですね。(館長)
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心理学で用いられる、意思決定についての例え話です。「空腹のロバが左右に分かれた道の分岐点に来て、それぞれの道の同じ距離のところに同じ量の干し草が置かれている場合、ロバはどちらの道にも進まずに餓死してしまう。」という話です。この話だけだと「バカだなぁ、どっちかに進めば良いのに」で終わってしまうかも知れませんが、進めない理由として「片方を選んだあとで、別の道を選べば良かったと後悔をするかも知れない」という懸念が生じて、“後悔したくない”という思いや不安が強く働くことで、どちらも選べず餓死してしまうということのようです。
簡単に言ってしまうと、後悔したくないから何もしない(=餓死)ということです。実際に仕事でも、人生においてもそれなりに意思決定をする場面があります。自らが岐路に立った時に“後悔したくない”という思いで、意思決定を放棄してしまうことはないでしょうか?リスクを取ることに不安を感じすぎて、結局何もやらずに過ごしてしまうというのは、“餓死”に匹敵するくらい最悪の選択ということです。
意思決定をする時には、極端に理性を働かせるのではなく、本能に任せて決める(空腹を満たす)ことも必要なんですね。失敗したと思ったら、次は間違えないようにすれば良いんです。