アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

行動変容

私が米国で勤務している時に聞いた話ですが、米国人がいつも以上に一生懸命仕事をするのは、新年と退職(転職)する前だと言われていました。確かに思い当たる節はありますが、人は何かの切っ掛けがないと、なかなか行動を変えることは難しいということなのでしょう。(館長)
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前回の記事で、「掲示・表示によって行動変容を促す」と言いましたが、行動変容について少し考えてみたいと思います。言葉からは“人の行動が変わる”ことを意味していますが、実際は“望ましくない行動から正しい行動に変わる”という時に使われるようです。
ある保健師の方の記述によると、行動変容は以下の5つのステップに分かれていて、1980年代に禁煙の研究から導かれたモデルだそうです。
➀ 無関心期 :行動を変容することに全く興味がない時期
② 関心期 :行動を変容することに関心はあるが、実行する意思はない時期
③ 準備期 :行動を実行したいと思っている時期
④ 実行期 :行動変容が見られるが、持続する自信がない時期
⑤ 持続期 :行動変容が見られ、持続にも自信がある時期

ちょうどこの時期、新年を迎えるに当たって「来年こそは○○をしよう」と志を立てる人も少なくないと思いますが、上記のステップでは③にあたるのではないかと思います。だいたい1月中位はステップ④まで行きますが、なかなかステップ⑤までたどり着くのは難しいですよね。私は、実行したことによる改善効果を指標化して、成果を自覚すること(成果の見える化)が持続するためのポイントだと考えます。
まずは、実施記録を付けてみましょう。そこで少しでも改善効果(あるいは持続したという実績)が見られたら、その時点で目標を設定すれば良いと思います。皆さんが行動変容出来ることを期待しています。