アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

強み診断

大変ご無沙汰をしてしまいました。特に体調を崩していた訳ではありませんので、私のことをご存じの読者の方々にはご心配をお掛けしました。ここのところ趣味?の仕事で出張する機会が多くなり、先日も台風でグズグズの新幹線で福山まで行ってきましたが、首の凝りが尋常ではなくなり、今日も接骨院に行ってきました。

少し前に契約先の会社で「強み診断」というのをやり、なぜか私も参加させられてしまいました。今更自分の「強み」が分かったとしても活かしようが無いと思っていましたが、実際にやってみて、自分のみならず他の社員の方々の診断結果の解説も聞きましたが、結構興味を惹かれる内容でした。
「強み診断」の概要は、Web上で次から次へと出てくる質問に、20秒程度でサクサクと答えていくアンケート形式でしたが、その結果が34種類ある資質に振り分けられ、最も当てはまる資質の上位5位がフィードバックされるものでした。
ちなみに、私の1位は「分析思考」2位は「戦略性」という結果でした。アンケートもそれほど真面目に答えたつもりではなかったのですが、意外に納得できる結果に少々驚いています。
さて、フィードバックの冒頭で「強みとは何か?」という質問に対する答えが「当たり前のこと」という説明がありました。最初は違和感を感じましたが、確かに「意識(意図)してやっている」ことは「強み」にはならないということが、解説を聞いているうちに分かってきました。以前にもこのブログで触れましたが、最初は意識的にやっていることが、ルーティーンになって初めて「強み」になるのではないでしょうか。

チャットGPT


最近のワイドショーでは毎日のように取り上げられているチャットGPTですが、皆さんの会社では既に活用されているのでしょうか?企業として大々的に取組んでいるかは別として、必要に応じて「ちょっと訊いてみる」ことはやっているのではないかと思います。
官庁でもチャットGPTの導入により、国会答弁の資料作成に多大な労力を費やしている問題の解決になるのではないかと言われていたり、また先日、地方自治体で初めて横須賀市が導入するとの話題がニュースで取り上げられていました。いずれにしても、役所の業務処理が大幅に効率化されることが期待されるとの思惑があるようですが、それより国民、市民に対するサービスの向上を最優先に考えて欲しいですね。ちなみにチャットGPTに訊いてみたら、そういう返事が返ってきました。
さて、チャットGPTの活用方法や、その賛否、あるいは悪用の懸念等について活発な議論が行われているようです。最も懸念されているのが情報の信頼性のようですが、多くは答えを知っている質問をしてみて、その正否についてあれこれ言っているのが現状のように思われます。公明党の山口代表が自分の名前を入力して「この人はどういう人?」と訊いてみたら、「そんな人は存在しません。」と答えが返ってきたようです。実は私も以前、自分の名前を入力して訊いてみたことがありますが、ディズニーランドのオリエンタルランド創業者という事でした...。
まずは目的をもって、それを達成する方法として活用が可能かどうか、しっかり検証することが重要なのではないかと思います。先の地方自治体に導入する、しない、の議論もありますが、その前フロッピーディスクを無くすことの方が先だと思います。

無意識の行動


人間の行動の90%は無意識に行われていると言われているのをご存じでしょうか?90%の真偽については明らかではありませんが、思っている以上に無意識で行っている行動が多いという事は事実のようです。
例えば、今まさにキーボードを叩いて文字を入力していますが、ブラインドタッチで入力しています。いちいちキーボードの位置を確認している訳ではないので、これも無意識の行動ですね。メモを取るときも「えーと、あの漢字はこう書いて...」などと考えないし、文書を読むときも、かなり短時間で目で見た文字を読んで、さらにその意味まで理解することが出来ます。
さすがに発言する時は脳で考えてから喋っていると思うかもしれませんが、実際はそうでもなさそうです。先日国会の質疑で、野党の議員が岸田総理に対して「総理は誤魔化す答弁をする時に『さまざまな』という言葉を使う」といった趣旨の指摘をした直後、岸田総理が答弁で「さまざまな」を連発し、本人もそれに気付くという場面がありました。正に無意識に発言しているんですね。
どうやら行動の90%が無意識というのは、間違っていないように思われます。
さて、無意識の行動というのは繰り返し行うことによって身に付くものです。ゴルフのスイングでも2万回打たないと身に付かないと言われています。日常において、出来る限り正しい行動を繰り返して身に付けていくことが重要なんですね。間違った行動を繰り返すと、それが身に付いてしまうので注意してください。

確定申告


「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」ということわざ(?)がありますが、正月から3月までは行事等が多く、あっという間に過ぎてしまうということを表しています。今の時代に当てはまるかどうかは分かりませんが、個人的には毎年2月は確定申告のための資料や申告書の作成にかなりの時間を費やすので、確かにあっと言う間に逃げてしまうように感じています。サラリーマン時代の所得税の申告は会社任せになっていたので、確定申告が何かもよく理解せずに過ごしていましたが、いざ自分で申告するとなると分からないことだらけです。ちなみに税務署に行けば教えてもらえますが、長蛇の列に並んで、順番が来ると、同じような(申告の仕方が良く分からない)人達一人ひとりの対応をしている職員の方の争奪戦が始まります。
今年からは“スマホで申告”のようなサービスが始まったので利用してみましたが、これは完成した申告書をスマホ経由で送信することが出来るだけで、申告書の作成は事前に行わなければなりませんでした。
さて、最近は副業をやっている人がずいぶん増えてきているようです。令和2年の厚労省の調査では9.7%の人が副業を行っていると答えたとのことです。コロナ禍で在宅勤務が増えたことで、ひょっとするとこの数字は増えているかも知れませんね。自身の専門性を活かして、異なる業界の仕事を経験出来るという視点からチャレンジしてみるのも悪くはないと思います。ただし、収入が20万円を超えると申告が必要になるようなので、事前によく準備しておいた方が良さそうです。

アンラーニング

たけしさんからコメントをいただきました。ありがとうございます。
アンラーニングについての質問でしたが、残念ながら私にはあまり馴染みの無い言葉でした。調べてみましたが、アンラーニングとは「持っている知識やスキルのうち有効でなくなったものを捨てて、代わりに新しい知識、スキルを取り込む」という意味なんですね。この解釈で間違いないでしょうか?
私の場合、若い人たちから「その考えは古い!」などと言われないように、出来る限り多様なものの見方、考え方を理解する努力はしているつもりですが、やはり若い人たちの感覚には追いついて行けないことが多々あります。ただし、知識や考え方が有効でなくなったとしても、捨てる必要はないのではないかと思っています。以前このブログでも取り上げましたが、重要なのは“拘りと素直さ”の両方を持つことだと考えます。自分の考え、意見はしっかり持っていて、且つ自分と異なる他者の考えや意見にも耳を傾け、理解しようとすることです。
さて、たけしさんからの質問に戻りますが「意識的にアンラーニングをやっていますか?」については、老化と共に無意識のうちにアンラーニングしていることが増えてしまっています。仕事上で名前が思い出せなくて苦労することがしょっちゅうあります。真面目な話、これは結構深刻です。効果的な是正策があれば教えてください。

忙しい人の落とし穴


2023年もあっと言う間に2週間以上が経過してしまいました。私も契約先の一通りの企業とのやり取りが始まり、また始まったと共にやらなければならないことが山積みになってしまいました。
時間に追われて業務をこなさなければならない状態は、間違いなく“忙しい”ということになりますが、実は一番楽な状態なんです。例えば出荷した製品に不具合が発生して、今日中に代替品を出荷、3日以内に不具合の原因を調査して顧客に報告しなければならない状況になったとします。担当者としては大変ですが、仕事の優先順位は明らかで、まずは最優先でクレーム対応を行い信頼回復に努めることになります。上司も会社としてもそれに異論はないはずです。
さて3日後、何とか代替品を出荷して報告書も提出することが出来、顧客にも迷惑を掛けずに済ませることが出来ましたが、その間の他の客先からの問い合わせや注文が溜まってしまい、今度はこれらの対応が最優先の業務となります。いわゆる“仕事に追われている状態”になっている訳ですが、この状態が慢性化すると半年先の設備投資計画だったり、業務改善活動に全く手が着けられず、いつまで経っても効率の悪い業務の繰り返しになってしまいますね。仕事の優先順位を自分で決めなくても、目の前の仕事をこなせば良いことになるので「一番楽な状態」という表現をしたわけです。
さらに、この担当者はクレーム対応や受注処理を行うスキルは向上するかも知れませんが、計画を立てたり、それに基づいて仕事を進めるというスキルは全く身に付きません。その会社にとっては「よくできる優秀な人材」という評価をもらえるでしょうが、ビジネスパーソンとしてのスキルは低いということになってしまいます。
皆さんはこのような状態に陥っていないでしょうか?どこかで時間をみつけて、これまでの状態を振り返ってみるのも必要です。

新年のご挨拶


明日が仕事始めの方もいると思いますが、年末年始はゆっくり休めたでしょうか?
私は仕事納めも始めもありませんが、ボチボチ仕事を始めようと思っています。特に今年の目標は決めていませんが、今年も出来る限り多くの経験をして、学び/気付きのある1年にしたいと思っています。そしてこのブログで皆さんと共有したいと思いますので、よろしくお願いします。(館長)

目の錯覚?


「上下の図形の赤い横棒はどちらが長いでしょう?」という、目の錯覚に使われる問題ですね。目の錯覚と言いますが、実際は目から入ってきた光の刺激が視神経を伝わって脳に伝達され、脳によって認識されるので“脳の錯覚”という方が正しいでしょう。
この図を見る限り、ほとんどの人が上の方が長く見えますよね。それどころかこの図形を見ただけで「あっ、これは目の錯覚の問題で、横棒は同じ長さだ」と、しっかり図形も見ずに「これ知ってる」と判断を下している人がほとんどではないでしょうか?
日常的な仕事においても、経験を積んでくると問題・課題を聞いただけで、瞬時に対応(こうすればいい!)の判断が出来るようになります。ところが、逆に慣れが原因のミスというのもあります。経験からの思い込みで脳が勝手に判断してしまい、前述した“脳の錯覚”を起こすということです。
さて、「なるほどね」と他人事のように思っている人は、上の図をもう一度見直して赤い横棒の長さを測ってみてください。実際は見た目通り上の方が長いはずです。
アミューズメントワークで「こんな簡単な問題がテーマになるには何かある」と思えたでしょうか?思い込みで脳の錯覚を起こした人は、まだ記事の読み込みが足りないのかも知れませんね。 

仕事が趣味?


12月から新たな業務支援を請負うことになりました。今度の会社はConsumer製品(趣味で使われる機能製品)を扱う小規模の会社ですが、私はこれまで産業用機械や材料が中心の仕事にしか携わってきていないので、Consumer製品はこの歳になって初体験です。
これから事業形態と業務内容を把握し、事業計画と実行プランを作っていくことになると思いますが、それと同時に趣味の世界についての理解も深める必要がありそうです。まだ語れるほど理解出来ていないので、具体的な内容には触れませんが、ユーザーのニーズを把握するには不可欠な作業になると思います。また情報発信もSNSを使うと効果的だったり...、私にとっては全く新たなアプローチになりそうです。
まずは、私の顧客である業務委託元の会社の信頼を得ることが重要なので、社長さん以下従業員の方々の心をしっかり掴みたいと思っています。

Long time no see


2ヶ月程投稿をお休みさせていただいていました。別に体調を崩した訳ではないのでご心配なく、などと言っても、果たして心配してくださった方がいるのかどうか...。
実際は、少し記事を書きたくなるまで自分自身を放っておいたというところです。反省点としては、コロナ禍で仕事もリモートが主体となり、それ以上に人と会わないことが正当化される時期を過ごす中で、記事の題材が職場で実際に起きている課題、問題から少々離れてしまったような気がしていました。
一方で、自分が抱えている仕事に割く時間が増えてきた(忙しくなってきた)というのも事実です。今の仕事は1社あたり週1日程度の業務量ということで始めましたが、やるにつれて次第に請負範囲が広くなり、野球に例えると、監督である社長への助言や選手である従業員の方々に仕事のやり方を教えるコーチ役だったはずが、今ではピンチヒッターとして打席に立ったり、キャッチャーとして自ら守備についたりもしています。とは言え、ブログを書くくらいの時間は十分あったので、これは明らかに「仕事が言訳」(2022年3月8日投稿の記事)ですね。そんなことを言いながら、12月からまた新たな会社の業務支援を請負うことになりました。
気が付いたらこのブログの投稿数も176回となり、また10月で3周年を迎えていました。これまでの記事をまとめると本が一冊くらい書けそうですが、そんなことを意識するとなかなか筆が進まないので、これからはもっと気軽に書いてみようと思います。(館長)