アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

脳の活性化

以前“戦略的に「頑固」になろう”の記事に「決断疲れ」という現象の説明をしましたが、脳科学の観点から考えると納得できるような気がします。(館長)

 

人間の脳は体内に取り込んだ酸素の約25%を消費すると言われています。体重の約2%程度しかない脳がそれだけ多くの酸素を消費するというのは驚きですね。

ここまでだと「なるほど」で終わってしまいますが、最近ある脳科学者が、脳は大量の酸素を消費するので、脳自体が酸素消費量を節約する方向に動いてしまうという話を聞きました。具体的な例として“行列が出来ている飲食店の方がガラガラの店より美味しいと考える”といったように、自ら考えずに大勢の意見に従ってしまうような行為がそれにあたるようです。要するに脳は自ら“楽”な(考えなくて済む)道を選んでしまうということです。人間が持っている他の動物と圧倒的に異なる“考える”という能力の中枢である脳自体が、放っておくと“楽”をして、思考停止状態に陥ってしまう(=退化する)ということになるのでしょうか。

ここからは脳科学とは無縁の私の意見ですが、せっかく脳に割り当てられた25%の酸素は脳で使わなければもったいないですよね。日常的に自分自身で脳を活性化する(積極的に考える)癖をつけておくことが重要だと思われます。たまには“逆張り”をしてガラガラの店にも入ってみたり、会社でも少数意見に耳を傾けてみるのが良いのではないでしょうか。