アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

お盆休み明け


世間では、今日からお盆休みに入った会社も多いのではないかと思います。ここ一週間を振り返って、会社で最も多く聞かれた言葉は「お盆休み明けに」ではないでしょうか。この言葉は、やらなければならない仕事を先送りにする体(てい)の良い枕詞のように思われます。これから貴重な長期休暇に入るので「面倒臭い仕事の話は先送りにして、仕事を忘れてゆっくり休みましょう」 また「連休でリフレッシュしてから頑張ります」という意味が込められたこの発言には、たとえ上司といえども反論するのは難しいでしょう。
さて、連休明けの状況を考えてみましょう。多くの「お盆休み明けに」を口にした人たちが、先送りした仕事を一気に始める訳で、その余波は自分にも降りかかって来ます。要するに「休み明け」は自分に対する仕事の依頼も増えるというのが常です。連休前にこの状況を折り込み済みで、自分が先送りした仕事の段取りを明らかにしておけば、それなりに対処することも出来るでしょう。ところが自らの仕事の手順を考えることまで休み明けに先送りにした人は、目の前に積みあがった具体的(やるべきことが明らか)な依頼を優先してしまい、自分が先送りにした仕事をさらに先送りにしてしまうことになってしまいます。
実は昨日契約先の会社で、業務進捗についての打合せを行ってきました。案の定「お盆休み明けに…」という話が出てきました。私の理解を深めるために少し踏み込んでその課題について議論をしたところ、そのアクションは(お盆休み明け)直ぐに実行するのは良策ではないことが明らかになり、「お盆休み明け」の業務の優先順位を見直すことが出来ました。おそらくその担当者は、安心してお盆休みを過ごせ、休み明けもバタバタすることはなくなったのではないかと思います。
長期休暇に入るに当たって、仕事の先送りはやむを得ないと思いますが、せめて休み明けにどの様な段取りで進めるのかを具体的にイメージしてからシャッターを閉めた方が、休暇を有効に過ごせるのではないかと思います。
「こんな話、もっと早くしろ」と言われてしまうかもしれませんが、この先連休はたくさんありますので、是非次の連休前には思い出して実践してみてください。