アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

好ましくない現実こそ受入れよう [from think clearly]

失敗した原因がなんだったのか?その原因を取り除くためにはどうすれば良いのか?よく分からなければ、遠慮なくアミューズメントワークに相談してみてくださいね。(館長)

 

この思考法には“失敗から学習する”という副題がついています。こちらは聞いたことがあるのではないかと思いますが、失敗から学習するということは、その失敗が何が原因で発生したのかを正確に把握する必要があります。ところが、人は自分に都合の悪いことには目をつぶったり、避けようとする意識が働くので難しいと言っています。

現実に目を向けるための具体策としては、自分に真実を伝えてくれるパートナーや友人を持つことが一番良いとのことですが、こういった人が身近にいることの方が実際は稀な状況かもしれません。となると自分で①好ましくない現実を見つめ、②何が原因でそうなったかを見極め、③その原因を完全に取り除く、という行為を行わなければなりません。簡単な行為ではないように思われますが、この本では「すぐには難しいかも知れないが、………その努力はやがて報われる。」と言っているので試してみる価値はあると思います。

さて私の懸念は、失敗の原因を全て自分のせいにして安易に結論付ける人が意外に多いのではないかということです。せっかく好ましくない現実を見つめたのに、「どうせ自分はダメな人間だから」と結論付けてしまうと、原因である自分を取り除くことが対策になってしまいます。自己否定や自己嫌悪ばかりが増幅して、逆に現実から目をそらしていることになってしまいます。原因は自分にあったとして、自分の何が間違っていたのか?何が不足していたのか?まで踏み込んで考えて、改善する努力をしてみてください。その努力はやがて報われるそうですよ。