アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

イップス

最近私もゴルフのパッティングがイップス気味でスコアがまとまりません。原因や対処法を調べていたら興味深い情報に出会ったので今回のテーマに選んでみました。(館長)

 

イップスとは“ある特定の状況下で、思い通り動作が出来なくなる運動障害”で、正に私が体験しているゴルフの症状が発祥となった言葉のようです。ご存じない方のために簡単に症状を説明すると、例えばわずか50㎝の距離でもパターで打とうと構えると、手が動かなくなって固まってしまう、また無理して打つと届かなかったり、とんでもなくオーバーしてしまうようなことが起こります。これは一流のプロスポーツ選手でも起きていて、プロ野球の投手がストライクが入らなかったり、プロテニス選手がサーブが打てなくなったりすることもあるようです。

この障害は脳の仕組み、精神面が原因と言われています。その原因としてある記事に「人間を含め生き物の本能として、危機的な状況に陥ると①逃げる、②戦う、③硬直する、のいずれかを選択し、イップスは③に該当する。」といった内容の記述がありました。イップスには過去の失敗経験(トラウマ)等が影響しているとも言われており、また対処方法についても色々と研究されています。

さて前述の「危機的な状況における3つの選択」は日常的な会社生活でも起きていると思われます。要するに“仕事イップス”にかかっている人が少なくないのではないでしょうか?「硬直する」には至らないまでも、途中で行き詰ってしまったり、業務の効率が著しく低下したりするケースはあると思います。ということは、運動障害のイップス対処法が仕事イップスにも応用出来るのではないかという興味が湧いてきます。

仕事イップスの対処法については、追ってご紹介したいと思います。(まず私のパターイップス解消が優先です。)とはいえ、このまま放っておく訳にもいかないので、一つだけアドバイスしておきます。これは私も実践してみようと思っていますが“危機的な状況”という思い込み、あるいは勘違いが発端になっているように思われます。これが上手く行かないと嫌なこと(自分にとって不利なこと)があるというネガティブな発想が、今自分がやっていることに障害を来すということです。冷静になって、あるいは視点を変えて本当に“危機的な状況”なのかどうかを考え直してみるのはどうでしょうか。私の場合50cmのパットの先に何千万円という賞金が掛かっている訳ではないと思うようにします。