アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

出来ない理由

2021年最初の記事は、マネージャーの方を意識したテーマにしてみました。(館長)

 

業務のやり方を変えようとしたり、高い業務目標が掲げられたりすると、「え~そんなのは無理だよ」といったネガティブな意見が出るのではないかと思います。出来の悪いマネージャーは「会社の方針だ、いいからやれ!」と恫喝まがいの言葉を吐くでしょう。少し気の利いたマネージャーだと「出来ない理由を並び立てるのではなく、どうしたら出来るかを考えよう」などと、もっともらしい言葉を使いますが、自分はノーアイデアで、実務者である部下からも“コレ”といったアイデアが出て来なくて結局実行に移れないでしょう。

私が考えるベターな方法は「無理だ」といった人たちから、その理由を訊くことだと思います。実務者が目的を果たすに当たって抱えている問題点を明らかにするということです。実務者も“どうしたら出来るか”よりも“出来ない理由”の方が簡単なので活発に発言してくれるでしょう。出来る限り多くの“出来ない理由”を収集するのがポイントです。

“出来ない理由”が出尽くしたら一旦持ち帰って、その一つ一つを取り除く方策を真剣に考えます。要するに“出来ない理由”が無くなれば、“出来る”ことになる訳です。必要に応じて上司や前任者、他部署の方々に相談するのはOKですが、この検討には実務者の方々は巻き込まない方が良いと思います。そしてそれらがクリアされたことを改めて実務者の方々に一つ一つ丁寧に説明してください。

実務者の意見は貴重です。先の例で出てきたマネージャーはその貴重な意見を発言させない行動を取っています。マネージャーのこういった態度が続くと、実務者の方々は「どうせ発言してもムダ」と考えて“黙ってやらない”という最悪の状況に陥ってしまいます。