やる気は錯覚
コロナで以前に比べて本を読む機会が多くなりました。自分に気づきを与えてくれる本に出合えると少し嬉しい気持ちになります。(館長)
以前にも“やる気”(モチベーション)をテーマにした記事を書きました。最近読んだ本に「やる気を起こすのは不可能です。やる気は錯覚にすぎません。」と記載されていて、過去に自分が書いた記事(2020年2月24日と3月2日)を読み返してみました。2回に渡ってこのテーマを取り上げていましたが、要約すると「心理的にポジティブな状態がやる気を生む」と「セルフモチベーションスキルを身に付ける。三日坊主のすすめ」といった内容でした。改めて自分自身でも納得する内容でしたが、先の本に戻って続きを読むと「自分にとって自然な方向に進んでいない時に、はじめてやる気が必要になる。」と…、これには反論のしようがありませんでした。
“やる気”という言葉を使う時点で、ある事態に対処するために前向きに行動を起こすことだと考えられ、私が過去に書いた記事も仕事が厄介だったり困難なものという前提での話でした。確かに“自分がやりたいこと”をやるのに“やる気”という概念は必要ないように思われます。
成果が出ない部署のマネージャーが部下に「お前ら、やる気あんのか!」と言っていること自体「部下がやりたくないことをやらせている」という認識が必要になります。と言うことは、部下にどうやって錯覚を起こさせるかが、マネージャーの大きな役割になるんですね。