アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

隣の芝生は青い

“芝生”という言葉に違和感を感じたので調べてみたら、英語の諺が語源のようです。“The grass is always greener on the other side of the fence.”確かに日本では自分の家にも隣の家にも芝生があるというのは稀ですよね。(館長)

皆さんもこの感覚を持ったことが少なからずあるのではないかと思います。これは「自分の場合は嫌なところが目につき、他人の場合は良いところが目につく」という人間の心理を表現している諺のようです。
職場においても、「自分の上司は部下の面倒をみてくれないけど、隣の部署では上司が部下の面倒をよくみてくれる」とあなたが思っていたとしても、隣の部署にいるあなたの同期入社の人は「自分の上司は部下のやることにいちいち口出しするけど、隣の部署の上司は自由にやらせてくれる」と思っているかも知れません。
これは、まず自分が不満の種を持っているところから始まって、身近にある“そうでない”ところを勝手に探して羨(うらや)むということです。なんの発展性もありませんね。以前も記事に書きましたが、不満は自らの先入観や思惑によって発生します。前述の例で考えてみると「上司は部下の面倒をみるべきだ」というあなたの思惑(間違ってはいないかも知れませんが)によって、あなたに不満が生じたものです。この場合、「上司には面倒見の良い人もいれば、悪い人もいる」とあなたが思っていたとすれば、特に不満は感じないし、わざわざ“隣の青い芝生”を探す必要もなくなります。
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日本の新型コロナワクチンの接種率は、先進国の中でも最低レベルのようです。確かにこれまでの対応に問題があったのかも知れませんが、他国(隣の芝生)はワクチン接種は進んでいるかも知れませんが、日本に比べると圧倒的に感染者数や死亡者数が多いのも事実です。他国との比較もさることながら、日本の実情を正しく把握して、日本独自の効果的な感染防止対策を検討・実施してくべきではないかと思います。