アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

役職定年

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皆さんの会社には役職定年があるでしょうか?私は40代で外資系に転職したので、昔の制度だと思っていましたが、ある調査(2019年)によると約28.1%の企業で役職定年制を導入しているようで、さらに全体の10%の企業が導入を検討しているとのことです。一方でサラリーマンに「あなたの会社に役職定年はありますか?」というアンケート調査を行ったところ、50%以上の人が「ある」と回答したそうです。ということは、従業員数の多い企業が導入しているケースが多いということで、サラリーマンの数で言うと半数以上の人がその制度下で働いているということになるんですね。
制度の内容は企業によって多少異なると思われますが、いわゆる定年前であっても管理職は役職毎の定年が決められていて、その年齢を超えると平社員に格下げされ、また給料も減らされることになります。一般的に給料は3割程度減らされると言われていますが、もし年間1,000万円稼いでいる人はおそらく半分程度に減らされるでしょう。どちらかというと一般社員の平均賃金(400~500万円)あたりが相場なのではないでしょうか?この状況が早い会社で50歳位から始まる訳で、その先定年(60~65歳)まで10年以上続くことになります。いや、役職定年制を導入する会社が増える一方で、定年延長もこの先行われていくと思うので、近い将来には70歳まで昇給無しに働くことになるのでしょう。
50代というのは人生の中で最も稼げる年代だと思っていましたが、サラリーマンの半数以上の人が役員にでもならない限り、どこかのタイミングで役職定年に引っ掛かって、収入がガクッと下がってしまうというのが現実なんですね。おそらくその年齢に至るまでには、早期(希望)退職などのプログラムもあったのかも知れませんが、その機会をスルーして今の会社で一生懸命仕事をしてきた結果がこれだとすると、全く割に合いませんね。次回以降、対策を考えてみたいと思います。