アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

将来に向けての準備

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前回役職定年について記述しました。会社一筋で一生懸命仕事をしても、多くの人はどこかのタイミング(多くの場合は50代)で役職定年を迎えて、収入が大幅に減少するという現実があることが分かりました。これまで部下だった人が、ある日突然上司になるという変化に耐えられるメンタル(または企業内にそれを受け入れられる環境)があれば、長年勤めた勝手知ったる会社で65歳まで仕事が出来て、それなりの収入を得ることが出来れば悪くないとも考えられます。それでは65歳以降はどうするのでしょうか?会社一筋であればあるほど、会社との関係が無くなることで、自身の身の置き場に困ってしまうことになるでしょう。遅かれ早かれ、会社という組織から卒業して、無所属になる時期が来ることを理解しておくことが必要です。
「今から定年後のことなんか考えられない」という人も多いかも知れませんが、“自分”はどの様に生きるのか?どの様な人生を送るのか?について意識することは重要だと思います。会社に対する不満(愚痴)はしょっちゅう口にしているのに、自分の今後の生き方は会社が決めている制度次第で…、なんていうのは残念な話ですよね。愚痴を溢しながらでも、せめて将来に向けての準備を行っておくべきだと思います。
それでは将来に向けての準備とはなんでしょうか?将来やりたいことがはっきりしている人は、それに向けた準備(例えば資格を取得したり、特定のスキルを身に付けたり)をすれば良いと思いますが、それ以外の多くの人(私もそうでした)は、“選択肢を増やす”ということを心掛けてみてください。今の仕事を通じて専門性を深化させることも必要ですが、知識やスキルの幅を広げる努力を継続することが重要だと考えています。転機を迎えた時に「自分はこれしか出来ないから」ということになると、自ずと選択肢を限定してしまって折角のチャンスを逃してしまうことにもなるでしょう。
役職定年制度から将来に向けての準備という話に展開してきましたが、次回さらに理解を深めてみたいと思います。