アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

自分の仕事

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前々回「役職定年」の記事の最後の方で、早期(希望)退職についてサラッと触れました。また約1年前(2021年1月21日付の記事)にも早期退職の新聞記事を取り上げました。(募集人数よりも多い応募があること、経営難ではなくても黒字企業でも行っていること等がありました。)これらは、優秀な人材が手を上げる(退職する)という企業にとってのマイナス面があったとしても、世代の循環が必要だと考えている企業があるということなのでしょう。
リクルートグループにはユニークな早期退職制度を導入している企業があるようです。大企業であり、グループ会社の統合や分社等が行われていて、人事制度も頻繁に見直されているのではないかと思われますが、35歳から3年目毎に退職金の上積みがあるそうです。(勤続年数による制限はあると思われますが)要するに、35歳、38歳、41歳、44歳、47歳が辞めるのにラッキーな年ということになります。
実際にどの様な運用がなされているか分かりませんが、こういった制度があると社員も意識せざるを得ないのではないでしょうか。例えば38歳で辞めなければ、3年後(41歳で)自分はどうするか?ということを考えるでしょうし、47歳が最後のチャンスだとすると、かなり真剣に進退(自分はこの会社で骨を埋めるのかどうか)を考えるのではないかと思います。その準備について30代から意識するのと、50代で役職定年を迎えてから考え始めるのとでは、仕事への向き合い方や生き方(人生)についての考え方も変わってくると思います。
会社が社員に対して辞めることを推奨しているという違和感も覚えますが、前述の様な個々の意識を高め、それが現業の成果につながるという効果もあるのかも知れません。皆さんも会社の制度に頼らずとも、自分で決めたタイミングで「自分の仕事」について考えてみてはいかがでしょうか。