アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

人生100年時代

皆さんは日本人の平均寿命をご存じでしょうか?厚生労働省が発表した2020年の平均寿命は、男性が81.64歳、女性が87.74歳です。私はこの数字を見て「85歳まで生きられれば平均以上」と思っていました。しかし平均寿命というのは、0歳においての平均余命なので、例えば還暦を迎えた人の平均余命(60歳まで生きた人があと何年生きるか)とは違うんですね。私の年代では「90歳まで生きる確率は46%、95歳まで生きる確率はその半分の23%」だそうです。すなわち、今生きている同級生の約半分は90歳まで、4人に1人は95歳まで生きることになります。「ひょっとしたら自分もこの中に入るかも」と思える確率ですよね。
ここで改めて「人生100年時代」ということの現実味を感じました。私は60歳で現役を引退しました。60歳以降ひょっとすると35年間も(23%に入った場合)生活しなければならないことになります。65歳から年金は受給できますが、3年程前に騒がれたように、生活費を賄うほどは貰えません。私の年代でこの状況なので、さらに若い方々は本当にかなりの確率で100歳まで生きてしまうことになるのではないでしょうか?
今の年金制度も限界にきているので、間違いなく受給年齢は延長されるでしょう。ご存じの方もいると思いますが、今年の4月から高齢者雇用安定法が改訂されて「70歳までの就業機会の確保」について事業主に対する“努力義務”が課せられます。これによって企業における定年も延長される方向で進むとは思いますが、果たして役職定年まで延長することを検討している企業はあるのでしょうか?
ちなみに、もし定年が70歳まで延長されたとして、あなたは今の仕事を70歳まで続けたいと思いますか?
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