アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

SIPOC分析

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SIPOC(サイポック)分析とは、業務全体を俯瞰的に捉え、業務プロセスの設計を行ったり、既存の業務の課題を抽出するのに用いられる手法です。SIPOCは、Supplier、Input、Process、Output、Customerのそれぞれの頭文字を取ったものですが、分かり易く説明するために、まず真ん中の P(Process)に注目してください。これが実際に行う作業(業務)に当たります。
業務を行うには、その切っ掛けとなる指示や依頼があります。その指示や依頼をする人がSupplierです。そこには何をやって欲しいのかの“何”と“条件(情報)”が提示されますが、それがInputです。条件の中には納期も提示されているでしょう。それらのInputを基にProcessを行う訳ですが、その先にはProcessの結果であるOutputを渡す人(Customer)がいます。Customerといっても実際の顧客だけでなく、一連の業務の次のプロセスを担当する人も指します。かなり端折って説明しているので、分かり辛かった人はググってみてくださいね。
SIPOC手法を使って業務分析をしてみると良く分かりますが、Processに時間が掛かる場合のほとんどが、Inputが揃っていないことが原因です。Inputが十分かどうかを確認するのはProcessを担当する人の責任です。Outputを出すために必要な条件や情報が揃っているかは、依頼を受けた時点で確認するようにしましょう。それが日常的に出来るようになると、「あの人は仕事が早い」と言われるようになります。