違和感

日本製品の品質の良さは、生産者一人一人の品質意識の高さと言われてきましたが、効率を重視することで品質が低下することは避けなければなりませんね。（館長）

添付の写真は、我家の近所にある駐車場に貼られている“立ち入り禁止”の看板です。

よく見かける看板のように思われますが、何か違和感を覚えた方はいませんか？と言われて改めて看板の文字を読み直して「あっ！」と言っているようでは、あなたの注意力は改善の余地がありますね。

実はこの看板は、もう何年も前からこのままで一向に修正されていません。いったいどこで間違えたのでしょう？手書きの看板ならポカミスも考えられますが、看板の材質や字体からはプロの仕事だと思われます。依頼者の原稿がこうなっていたとしても、受託業者がおかしいと思わなかったのでしょうか？字数も縦書き6文字の2行できれいに納まったので、意味まで確認しなかったのでしょうか？取り付ける時、あるいは取り付けてから、誰かに指摘されなかったのでしょうか？

たまたまこの間違いのせいで駐車場を借りている人達から「自分の車を取りに行けない」というクレームは出ていないようですが、皆さんの業務においても違和感を覚えた時は、ほんの少しの時間を割いて「これで正しいのか？」という確認行為を行うことで業務の品質は向上します。 また日常的に自身の違和感センサーの感度を上げる努力も必要だと思います。

まさかここまで読んでも写真の看板に違和感を感じない人はいませんよね。