アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

リモートワーク

コロナ後の働き方がどの様に変わっていくのか、というより従来から非効率、不合理が明らかな長時間を掛けての通勤問題を見直す良い機会だと思います。(館長)

 

新型コロナウィルス対策でリモートワークが増え、地方への移住希望者が増加しているというニュースを観ました。これにはいくつか理由があるようで、①東京は新型コロナに感染する確率が高いので感染者の少ない地方に逃れる、②予てから地方に住みたかった(田舎暮らしに憧れていた)人が、リモートワークを機に今の仕事を続けながら地方に移住する、③東京のオフィスに出勤する頻度が圧倒的に減ったので、都内で高い家賃を払うよりは、多少通勤に時間が掛かっても(週1回程度であれば)家賃の安い地方に移住する、といったところが主なようです。

いずれの理由も今の状況(コロナ禍)を考えると「なるほど」と思えますが、これらの選択は将来的にも現在の仕事を続けていることが前提になっているように思われます。企業がコロナ対策としてリモートワークを推進していて、コロナが終息したらまた元通りの勤務形態に戻さざるを得ないといった事情を抱えている場合はどうするのか?という疑問が生じます。企業の考え方と従業員(個人)の思惑がある程度一致していないと、将来的に不都合が発生することになってしまうのかも知れません。

ある大手企業はオフィスを50%削減し、企業全体としてテレワークの推進、従来のオフィスに出勤するという働き方の改革に取組み始めたところもあります。こういった企業においては会社側、従業員のそれぞれにメリットがある仕組が考えられ、今後の働き方のモデルケースになる可能性も大いにあると思われます。

ただし、現実問題として「自分の上司に一度も会ったことがない」というようなこともあるようです。短期的には良いかも知れませんが、このまま進むとPCのディスプレイ上でしか見たことのない人に評価されたり、また上司としても会ったことのない部下の評価をしなければならなくなりますね。かなり難しい課題のように思われます。