アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

段階評価

昔ファミレスに行くとテーブルの上にアンケート用紙と筆記用具があって、店員のサービスや料理の味、出てくるまでのスピード等々について、5段階評価(良い⇒やや良い⇒普通⇒やや悪い⇒悪い)で回答するものがありました。(館長)

 

何か買物をしてメールアドレスを登録したら最後、新製品の広告と大量のアンケートが飛んでくることになります。それだけユーザーの評価(意見)は貴重だということです。ユニクロは「悪口言って100万円」というコンテストをやって、10,000通以上の応募(ユーザー視点での悪いところ)が得られ、その後の改善によって業績を上げた話は有名です。

会社においても人事評価や従業員のエンゲージメント評価等には同様の評価方法が採用されているケースがあると思います。

アンケートに答える立場で考えると、興味があまりない質問に対しては、多くの人が真ん中(5段階の“3”)にチェックを入れることになります。これは人事評価でも同様で「そこそこ良くやっている人」に対して“3”をつけるケースが多くなります。一方、アンケートを実施する立場で考えると、“3”にはほとんど意味が無く、何が良くて、何が悪かったのかを知ることが出来ません。

それでは評価の選択肢の数を偶数にするとどうなるでしょうか?答える人は真ん中がないので、必ず良いか悪いのどちらかに寄った評価をせざるを得なくなります。もしあなたにそこそこ真面目に仕事をこなす部下がいて、4段階で評価するとしたら、相当真剣に考えることになるのではないでしょうか?さらにその評価理由を記述するとなったら、もっと真剣になるでしょう。評価の選択肢は偶数をお薦めします。

余談ですが、あるコンサルティング会社でコンサルタントの評価に2段階評価を取り入れていたところがありました。顧客がそのコンサルタントに仕事を頼みたいと思うかどうか?に対するYes/Noの2段階とのことでした。確かにコンサルタントを選ぶ一つの基準かも知れません。コンサルタントに限らず、見た目(服装や髪形等)にも気を遣うのは重要なのかも知れませんね。