アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

英語が引き起こすムダといい加減な対応

英語だからといって、日常業務の質が著しく低下してしまうのは避けなければなりません。「日本語でのやり取りだったらどうするか?」を考えてみれば、当たり前のことなんですけどね。(館長)

 

海外からの英語のメールを何人か集まって「こういう意味じゃないかなぁ」等と話し合っている場面に遭遇することがあります。もしあなたが英語のメールを受け取った当事者で、書いてある内容がイマイチ理解出来なかったとします。あなたは、おそらく周りにいるそれなりに英語力があると思われる人に訊くでしょう。訊かれた人が知っている言い回しであればそこでめでたく解決になりますが、そうでない場合は冒頭に記述した状況になります。最終的には「きっとこういうことだよね」などという安易な合意に基づいて、あなたは対応をすることになるでしょう。
さて、ここには大きな問題が二つあります。まずメールの内容を時間を掛けて議論するというムダです。古代遺跡を発掘して見つかった石碑に書かれている象形文字を考古学者が解読しているならまだしも、現代人であるあなたのビジネスパートナーが書いてきた、あなたへのメッセージです。もう一つは会社としての対応を英語がそれほど得意ではない人達(あなたとあなたが訊いた人)の「きっとそうだよね」で決めてしまうという恐ろしい状況です。
もし英語のメールの内容が十分理解出来なかったら、メールを返信して確認することをお薦めします。時差がある海外とのメールのやり取りは往復1日を費やしてしまいますが、業務の精度を維持するには必要な作業だと思います。もし急ぎであれば電話で確認するべきです。受け手(外国人)もあなたの英語がそれほど上手くないことが分かって、丁寧に説明してくれるはずです。