アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

英語でのやり取りのコツ

前回の記事を読んで「そう言われても…」という方もいたのではないかと思います。英語を辛く感じるのは、分からないのに分かった振りをすることが一つの要因になっているのではないでしょうか。(館長)


現代は多少変わってきているかもしれませんが、日本の英語教育は会話より読書きが主体なので、一般的には会話が苦手という人が多いと思います。以前、日本人とメールのやり取りをしているアメリカ人が「この前初めて彼に会ったら英語が喋れないと言うんです。あんなに素晴らしい文章を書くのに…」と言っていました。実際にあなたが中学校で習った文法を駆使し、電子辞書やGoogle先生の力も借りて、1時間掛けて書いた5行の英文は、それなりに伝わる英語だったのです。前述のアメリカ人は、あなたの1時間に及ぶ苦労を知らないので、初対面であなたが発する「I don’t speak English.」 の意味が理解出来ないことになります。
さて、前回の記事に書いたような状況(受信したメールの内容が理解出来ずに再確認する)で重要になってくるのが確認(質問)の仕方です。一般的にオープンクエスチョン(説明を求める)とクローズドクエスチョン(YesかNoで答えてもらう)がありますが、この場合は是非クローズドクエスチョンを使ってください。「あなたが求めているのは、こういうことですか?」と訊いてYesかNoの答えをもらいましょう。あなたの英文が(意外に?)通じていることは先に書いた通りです。もしオープンクエスチョンで訊くと、質問はシンプルになりますが、前回より長い説明が返って来て、また解読に苦労することになります。
出来れば会話にもこの手法を使ってみてください。英語は聞き取る(知らない単語や言い回しが次から次へと出てくる)より喋る(知っている単語を並べて自分のペースで話す)方が簡単だということにも気付いてください。