アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

認識と理解

前回の続きです。情報をいくら溜めこんでも他者が「なるほど」と思える発言が出来ないのは、これが原因なんですね。(館長)

 

情報から認識、さらに認識から理解というレベルに移ります。前回の満員電車の話しを続けますが、“満員電車=乗りたくない”が認識のレベルでしたが、もう一歩進んで「なんでこんなに混んでいるのだろう?」まで考えてみると、併走している路線が事故で不通になっていて乗客が流れてきたとか、途中の駅で大きなイベントが開かれていたとか、修学旅行の学生がたまたま乗り合わせていた等、“だから混んでいた”という因果関係が明らかになります。ここで初めて認識が理解というレベルに達します。
理解のレベルに達することで、あなたが持っている知識は活用することが可能だと考えます。すなわち事象の要因(原因)が明らかになることで、対応策が考えられるようになるからです。情報レベルで発言してもそれはあくまで客観的事実で議論になりません。主観だけの認識レベルで発言すると議論に至らず口論になる可能性があります。理解レベルでの発言が出来てようやく議論が出来るようになるのではないかと考えます。