アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

ダメ上司活用法(その1)

(その1)になっているので、今後もダメ上司活用法が連載されるかどうかは定かではありませんが、今回はかなり砕けた記事になってしまいました。(館長)

 

ある会議であなたが提案した内容に対して、上司がいつものように否定的な意見を述べてきたとします。事前に検討課題が提示され、あなたは結構知恵を絞って考えた末の提案だったにもかかわらず、上司の発言は 「実は状況が変わっていて、お前の提案では効果が見込めない(ムダだ)」ということのようです。「だったら事前にその状況の変化を教えておけよ!」と言いたいところですが、これを口に出した途端にあなたの正当性は失われてしまうことになります。要するに“説明不足の上司”vs“暴言を吐く部下”という構図になってしまい、とても勝ち目はありません。

こんな場合は「クソッ」と思いながらも冷静になって、さらに詳しく上司の発言の趣旨を理解してみるのが良いと思います。(ダメ上司が上手く説明できるかは疑問ですが…。)そこで頭をフル回転させて、それに従うと自分の提案はムダだということだった訳ですから、それに類する(あなたが面倒臭いと思っている)具体的なアクションもいくつか挙げて「これらもやらない方が良い(ムダ)ですね」ということで上司に承認を得てしまいましょう。上司はそこまで深く考えていないと思うので、意外に簡単に承認が取れると思われます。万が一この意見にも反対してくる上司であればかなり手強いですが、またその反対意見を聞きながら落としどころを見つけるしかありませんね。

出来ればこのやり取りも議事録に残して(もし誰も議事録を取っていないかったら、あとで自分で作成して)参加者全員に配布しておけば記録が残ることになります。あなたにとってこの会議は、課題に対する新たなアクションプランの検討ではなく、明日からやらなくて良いことが明らかになる素晴らしい会議になるでしょう。