新入社員の不満

またコメントありがとうございます。不安を期待に変えられるくらいの積極的な行動がとれると良いですね。今回は初めて実例を挙げた記述にしてみました。（館長）

ある女性新入社員の話。化粧品販売の商社に就職して数ヶ月経った頃、来月実施するセミナーのテーマについて急遽明日会議を行うと上司から通達があり、彼女は次の様な不満を言っていた。「もっと早く言ってくれれば考えておいたのに、急に言われてもアイデアが浮かばない!」というものだった。確かにその通りだし、また後で聞いた話しだが、案の定実際の会議は延々2時間半以上掛かってまともな結論に至らず、翌週にまた会議を行ったとのこと。ダメ上司のいい加減な仕事のやり方が生んだ典型的な非効率の例である。
彼女の意見はご尤もだが、前述の台詞をそのまま言ったとしたら“新入社員のくせに生意気”で終わってしまっただろう。ちなみに私が考えた彼女の台詞は「私はまだ経験が浅くて良いテーマが思い浮かばないので、お客さんに直接訊いてみようと思います。あと2,3日時間をいただけませんか？」である。この台詞を聞いた中堅社員も、新入社員の正当な時間稼ぎに乗っかって客先の要望を確認出来た人もいるかもしれない。新入社員という立場を上手く利用することで、会社を良い方向に導けることもあると思う。
もし上司が新入社員の台詞に理解を示し3日後に会議を開いたとしたら、その会議は１時間以内でキッチリ結論を導いて終わることが出来たのではないだろうか？