アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

知ったかぶり


知ったかぶりには、実際に言葉の意味や話の中身が分からないにも関わらず分かっている振りをするケースと、たまたま聞いたことがあったり、ほんのわずかな知見しかないのに、良く知っている振りをするケースがあるように思われます。その要因としては、前者は自分が無知だということを相手に知られるのが嫌だ(恥ずかしい)という意識、後者は自分は何でもよく知っているということを相手に示そうとする意識が働いているからではないでしょうか。
いずれにしても、知ったかぶりをする人とはあまり仲良くなれそうもありませんが、残念ながらビジネスの世界では割と多く見かけます。地位や立場によって、今さら訊けなかったり、権威を示さなければならなかったり、多少はやむを得ないところもあるでしょう。もし自分が知ったかぶりをしたことを認識していれば、分からなかったことをあとで調べようという意識が働きますが、知ったかぶり(特に前述の後者)が常態化すると、勘違いの世界に入り込んでしまいます。「自分の理解が全て」という勘違いです。他者の話を最後まで聞かずに自分の拙い知識(経験)だけで発言をしてしまうことで、自らの理解が深まらないという悪循環を起こしてしまいます。
実は、私も仕事上の付き合いで知ったかぶりの甚だしい人がいます。悪い人ではないのでその点は理解して付き合っていますが、最近その人からの情報が間違っていることがよくあることに気が付きました。逆に私が言ったことも、別の人に間違って伝えられていることもありました。ここまで来ると、仕事にも支障が出る可能性があるので気を付けようと思っています。
他者の話は最後までよく聞くこと、そして分からないことは出来る限りその場で訊くことを実践することが重要ですね。