アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

ベテラン


ある企業が実施したアンケート調査によると、だいたい入社して10年を超えると“ベテラン”という結果が出ています。おそらくアンケートに答えた方々が行っている(あるいはイメージする)仕事に熟達するのに10年位掛かると思っているということなのでしょう。
スポーツの世界では競技によって異なりますが、野球では35歳前後からベテランの域になるのではないかと思います。20歳を起点にすると、約15年位になります。ベテラン選手のプレーには、安定感があり、安心して見ることができる一方で、それくらいの年齢に達すると体力的な衰えや、長年酷使してきた体のどこかに故障が出てきて、フルで試合に出場出来なくなるというのも事実です。要するに体力的な衰えを経験でカバーしながら結果を出せる人が、現役を長く続けられるということになると考えられます。
さて、ビジネスの世界における仕事(知的労働の場合)のパフォーマンスは、スポーツの世界と違って体力によるところが少ないのは明らかです。定年を過ぎた専門職なら別ですが、ベテラン社員だからといって、週に3日だけ出勤すれば良いなどという会社はありませんよね。それではベテラン社員の課題とはなんでしょうか?ビジネスの世界では、市場のニーズが変わったり、業務を遂行するために必要なスキルも日々変わっています。コロナ禍でリモートワークの普及が急に加速したのも、この一つの例だと考えます。こういった変化に追いついて行けないと、折角の経験値を活かすことが出来ずに、辛い思いをすることになります。
ベテラン社員になると経験が豊富なため、過去の成功事例に余計頼ってしまうということなのでしょう。経験を積めば積むほど時代の変化に敏感になって、自らのキャリアをアップデートし続けることが重要だということになりますね。