アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

仕事が遅い人

私も決して“仕事が早い人”ではないと思っていますが、たまに依頼者からそういう評価をもらえるように無理をすることがあります。笑(館長)
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先日顧問契約先の会社で、「従業員の一人が仕事が遅い」ということが話題に上りました。話の中で、どの様に対処したら良いかという議論になり「目標を設定して本人に自覚させるべき」 とか、「配置換えをして違う仕事をやらせてみる」などという意見が出ました。
なるほど、いずれの提案もやってみたらどうなるか?という点では興味がありましたが、問題の本質が明らかにされていないので、結局結論が出ないのではないかと思われました。要するに“仕事が遅い”ことが問題では無くて、それによって発生している会社(あるいは組織)としての不利益が本質的な問題であり、どの様な不利益かを明らかにしていないので“仕事が遅い人”の対処が決まらないのだということです。
組織としての成果(売上、収益等)が上がらなかったり、同じ仕事を効率良く行っている他のメンバーとの不公平感から組織全体のモチベーションや効率を落としてしまったり、ということを本質的な問題として“仕事が遅い人”の対処方法を検討するべきだと考えます。
さて、とは言うものの“仕事が遅い”ということは、いずれにしても改善が必要です。本人に自覚があればまだしも、多くの場合は自分が“仕事が遅い人”だという自覚がないのではないかと思います。裏を返すと「仕事を効率良く処理するにはどうすれば良いか」という施策が見えてきそうなので、次回以降も“仕事が遅い人”について考えてみたいと思います。