アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

なんでも柔軟に修正しよう [from "Think clearly"]

 ロルフ・ドベリはそれほど深く言及していませんが、末尾に記述した落とし穴には十分注意してくださいね。(館長)

 

52の思考法の2番目に掲げられているのは“なんでも柔軟に修正しよう”です。飛行機が予定されたルートを飛んでいる割合は0%だそうです。天候や気流の変化に対応しながら、機体を安全に目的地まで飛ばすには、当初予定していたルートを頑なに守っていてはダメということです。初期設定(=プランニング)を重視するあまり修正を疎かにすることを指摘しています。

最近のニュースでも取り上げられていましたが、4月に決めた布製マスクの配布をこの期に及んで8000万枚も追加配布するというような訳の分からない政策が、厚労省の中では何の疑いも無く進められていたという事例が直ぐに思い浮かびました。会社で良く言われている“PDCA”(Plan, Do, Check, Action)サイクルが全く機能していない状況です。いわゆる“お役所仕事”の典型的な例だと思います。

あなたの職場はどうでしょう、上手くPDCAサイクルが回せているでしょうか?「いや、うちの職場は全然ダメ。」と思った方、それではあなた自身はどうでしょうか?あなたの人生、将来に向けてのキャリアパス(自らの目標に向けての経験)を考えた時に、柔軟に修正しながらPDCAサイクルを回せているでしょうか?自分の性格や感情的な側面を理由(言訳)にして全く修正が出来ない、しようとしないなんていうのは自分が損をするだけです。

会社の悪いところにはすぐ気が付くのに、自分自身の生き方が“お役所仕事”になっていることに気が付かない人が結構多くいるのではないでしょうか。是非自身のPDCAサイクルも回せるよう心掛けてください。