アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

戦略的に「頑固」になろう [from "Think clearly"]

例えばゴルフを始めるときに、安いクラブを買って始めると簡単に止められてしまうので、わざと高いクラブを買って続けざるを得ない理由を自らに課す、という話は聞いたことがあります。ちょっと違うかな...。(館長)

 

前回の“なんでも柔軟に修正しよう”と矛盾するような思考法“戦略的に「頑固」になろう”が6番目に出てきました。本章には“「宣誓」することの強さを知る”という副題がついています。事例として、スペイン人のエルナン・コルテスがメキシコを植民地支配するために、メキシコに上陸した後に自ら船を沈没させ退路を断ったという話、またハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授は、家族と過ごす時間を大切にするために「朝の3時に出社して夕食は必ず家族と共にする、週末は仕事をしない」を実践していたという話も挙げられています。

宣誓(=絶対的なコミットメント)を頑なに実践することで、その先にある長期的な目標の達成に自らが邁進出来る環境を整えているように思われます。柔軟に状況に応じて決断を繰り返していると、判断力が鈍ってくる「決断疲れ」という現象に陥るそうです。選択肢を減らすことで判断をし易くしたり、自ら習慣づけることで対外的にもそれを前提とした流れを作るということが出来るようになるということなのかも知れません。船を沈めて退路を断つほどの宣誓はなかなか出来ませんが、志を貫くために何か習慣的に実践するというのは出来るかも知れませんね。

そう言えば、頑なに小さな布マスクを着用していた方がいらっしゃいました。正に戦略的に「頑固」と言える行為だったと思われますが、周りからも評価されず、割と最近不織布製に代っていたようです。やはり志が低かったのか、あるいは既に「決断疲れ」に陥っていて判断力がかなり鈍っているということなのでしょうか?