アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

企業の力

従業員に資格取得や研修受講を“ノルマ”にしている会社がありますが、それが負荷になって従業員のやる気を減少させていたらあまり意味がないんですね。(館長)

 

理科系の方ならニュートンの運動第二法則というのをご存じではないかと思います。F=maという公式で表され、F(力)は(質量)とa(加速度)の掛け算という式です。これもだいぶ以前の話ですが、この公式が企業に置き換えて説明されているのを読んで「なるほど」と思わされました。
たしか、企業の力(F)=従業員の数(m)×やる気(a)だったと記憶していますが、ここで加速度を“やる気”と置き換えているのがミソだと思います。やる気が増加すると従業員数が同じでも企業の力は増大するということです。私はこの解釈を少しアレンジさせていただいて、mは従業員個々の能力とした方がしっくりくるように思っています。
一方、企業が一定の力を継続しようとするには、“やる気”も同じレベルで維持されなくてはならないということになります。企業としては、従業員の能力アップのための施策と同様に、やる気を増加させることも考える必要があります。これは小さな組織にも当てはまるので、マネージャーの方は是非考えてみてください。
第二法則に戻りますが、一つ重要なポイントが抜けていました。それは力の方向です。力の向きが一方向でないとこの公式は成り立ちません。力の向きを揃えるというのは、組織において最も重要な要素です。