ブレイクタイム(トンネル効果)
皆さんはトンネル効果という言葉を聞いたことがあるでしょうか?私も上手く説明出来るほどの知識はありませんが、電子や素粒子のようなミクロの物質には粒子と波動の両方の性質があって、粒子としては通り抜けることの出来ない壁(絶縁物等)を、波動としてある確率で通り抜けるという現象のようです。江崎玲於奈博士がノーベル物理学賞を受賞した(こちらはご存じの方もいると思いますが)のは、実は半導体におけるトンネル効果の発見で、実際に半導体では応用されています。
添付の絵を見ると分かり易いですが、ボールは壁に跳ね返されていますが、Electron(電子)はある確率で突き抜けています。ところが、ボールもあるいは人間の体も分子、原子、さらには素粒子の集合体です。ある人が人間の体が壁を通り抜ける確率を物理的に計算していました。色々な仮定はありますが、ざっくり2.4 x 10の27乗分の1だそうです。24の後ろに0が26個(単位は分かりませんが)並んだ回数壁にぶつかると1回はすり抜けられるという確率です。常識的に考えれば起こり得ない現象といえるのでしょうが、0ではないということに何となく夢を感じます。
仕事の世界でも壁にぶつかることは多々あると思いますが、困難な壁であっても波動を意識してミクロの視点で(丁寧に一つ一つの課題をクリアすることを心掛けて)壁に立ち向かえば、気が付くと壁の向こう側にすり抜けているというとが起こるのではないかと思います。しかも人間の体が壁を通り抜けるより圧倒的に高い確率で...。