アミューズメントワーク

企業で働く人たちの仕事上の悩みを分析し、解決策を一緒に考えます。

RIE

事前にネットで調べようと思って“RIE”、”改善”というキーワードで検索をしたところ「RIE(リエ)さんが下手な料理の味を改善する」といったような記事しか出てきませんでした。(館長)
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RIEとは、Rapid Improvement Eventの頭文字をとったものです。外資系企業にいる時に日常的に使っていたので正しい日本語訳は分かりませんが「短期間で(容易に)実行出来る改善活動」といった意味合いで使っていました。
まず目的を明らかにして改善のネタが抽出できたら、添付のようなグラフにプロットします。横軸が難易度、縦軸が期待される効果です。RIEは期待される効果の大小に関わらず、難易度の低い取組みが対象になります。(グラフ中緑のエリア)改善活動は、最初から大掛かりな取組みから始めると成果が出るまでに時間が掛かり、モチベーションを維持するのが難しくなることがあるので優先してRIEの取組みから始めます。成果を積み上げることで改善活動が定着し、活動全体をスムーズに進める効果が期待できます。
簡単に言ってしまうと「まず出来ることから実行する」ということになります。最近のテレビ映像で良く見かけましたが、今年MLBアメリカンリーグのMVPを受賞した大谷選手が、グラウンドに落ちているゴミを拾ってポケットに入れるシーンがありました。きれいなグラウンドでケガをしないよう、あるいは良いプレーを見せるという意識の現れだと解説されていました。グラウンド全体を一気にきれいにしようとすると、時間も掛かるでしょうし、人手も掛かるでしょう。大谷選手の行動は正にRIEだと感じました。